雨水浸透桝と圏央道と
皆さんお元気ですか??
浅川はコードブルー THE THIRD SEASONの最終回が終了して、軽い放心状態になっています。
先週(第9話)、トンネルの崩落事故の救出に向かった藍沢先生(山ピー)が2次災害に巻き込まれ、生き埋めになったシーンです。ここで先週の放送は終わりました。
そして今週(第10話 最終回)、
山ピーはあっという間に復活しました!!
多分かすり傷ひとつ負っていません。
事故直後は顔が汚れてましたが、ちょっとしたら綺麗な顔に戻ってました。
山ピーはゾンビか!!
って突っ込みをいれたのは浅川だけではないでしょう。
でも、とても良いドラマでした。
ガッキーは相変わらずとても綺麗でしたし。
そして、来年映画化されるそうです。
2時間スペシャルドラマではなく映画。
来年の楽しみが一つ増えました。
さて、「たまには物件の話も書くように」という事で。
皆さんに質問です。
屋根から地面に向かって雨どいが下がっているのは皆さんご存知だと思います。その雨どいは最後どうなってるでしょう??
ご契約時、この質問をお客様にしてもたいていの方はご存知ありません。
不動産屋さんになる前の浅川は、この雨どいは地面すれすれの位置で90度のカーブを描き、道路の側溝に向かって雨水がチョロチョロ流れているものだと思ってました。
これは間違いでした。
今はこうなっています。
雨どいは地面に潜っています。
違う場所ですが、アップ写真です。
この穴にこの蓋が載ります。
これを「雨水浸透桝(うすいしんとうます)」と言います。
コンクリートやアスファルトの地表であっても雨水を効率的に土中へ浸透させることのできる「雨水浸透ます」である。
ますの底は砂利など水が土に浸透しやすい状態になっていて、地表に降り注いだ雨水をますの中で一時的に貯蓄させ、徐々に地中へと浸透させてゆく設備である。
雨水ますの設置により不飽和の地層や帯水層まで雨水が到達することが可能となり、十分な水量が供給されることによって湧水泉を復活させることに繋がる。
更に、一度土の中にしみ込んだ雨水はゆっくりと時間をかけて河川へと到達するため、大量の水が一気に流入するために起こる都市型水害を緩和する効果がある。
ウィキペディアより
・ 現代において、都市部では工業用水の汲み上げで地下水が枯渇しがちである。 → 地盤沈下の原因にも。
・ 地下水のくみ上げ規制で水量は回復傾向である。
・ しかし、現代の都市部では地表面がコンクリートで固められている為、都市部に降った雨が地中に浸透することができなくなった。
・ そこで考え出されたのが雨水浸透桝。地表に降り注いだ雨水をますの中で一時的に貯蓄させ、徐々に地中へと浸透させてゆく設備である。
・ また、大量の雨水が一気に河に流れ込むために起こる、都市型水害を緩和する効果がある。
ざっとこんな感じでしょうか??
少なくとも八王子の新築一戸建ての9割以上はこの雨水浸透式の雨水処理を採用しています。お客様にとって別途負担がかかるわけではないのでご安心を。
もう7年以上前だと思いますが、この雨水浸透桝の説明をお客様に差し上げた事があります。
浅川 「地下水の枯渇を防ぐとともに、下水管や河川がパンクするのを防ぐのが目的です。」
お客様 「地下水ってのは山の腐葉土なんかをくぐって、じっくりじっくり染み込んでくるから美味しいんでしょ??屋根に降った雨水を地面に染み込ませるって・・・。そんな水飲めるんですか??」
かなり強い口調で突っ込まれました。
地下水って言っても、人が飲む為だけにあるんじゃないんですから・・・。
ここまで書いてきて思い出したのが、圏央道の工事の事です。
浅川、こんな本を持ってます。
前半は八王子城の築城の話から、1590年に豊臣軍が八王子城に籠城した北条軍を打ち滅ぼした話について。
中盤は、圏央道トンネルが、高尾山と言う自然の宝庫と八王子城という史跡のど真ん中をぶち抜いてしまう事についての記載です。
このことは裁判にまでなりました。
結局裁判では工事差し止めを要求した原告の負け。工事はもう完了しています。
高尾山の山中を巡っている水道(みずみち)がトンネルで寸断されて、
・ 周辺の地下水が枯渇
・ 地盤沈下
・ 植生の変化
・ オオタカの営巣放棄(これは工事のストレスもあるでしょう)
等々の、当初から想像されていた環境被害が起きました。
こう見えて浅川は、自然を愛する気持ちに関しては人後に劣るつもりはありません。こんな工事はするべきではない。と声を大にして言いたい。
でも、圏央道に限らず、新しい道路って使ってみるとすごく便利なんですよね。今まで回り道していたところを一直線で行けるようになるんですから。
浅川が中央道を長野方面に向かうにしても高尾から乗れるし、栃木の実家に帰るときも、あきる野インターを利用すればずいぶん近くなります。
自然と利便性の共存、もう少しうまく行かないものでしょうか。
一度壊してしまった自然を元に戻すって、現実的には無理な事ですから。