「ローン解約につき再販売」って??
皆さんお元気ですか???
世の中は冬季オリンピックの話題で持ちきりですね!!
申し上げにくいのですが、浅川はちょっと覚めています。
サッカーのワールドカップにしても
オリンピックにしても、欧米の放映時間に合わせた
現地での競技時間にどうにも納得がいかなくて・・。
ただでさえ寒いスキー場で、
深夜にスキージャンプをさせられる
選手がなんとも不憫でなりません。
さて、弊社は不動産売買仲介業者です。
売主の工務店さんから、FAXをいただきます。
最新の物件の売れ行きの状況、
価格変更の最新情報等。
そして今日届いたFAXです。
ローン解約につき再販!
意味はお分かりになりますか???
一般的に不動産の売買契約を済ませたら、
タダで解約はできません。
1)手付解約
ご契約時に入金した手付金を
放棄することで解約が可能です。
2)違約金を支払っての解約
物件価格の10%~20%を支払っての解約。
(3,000万円の物件の解約なら、
手付金は300万円~600万円です。)
このどちらかになります。
引渡し直前での解約の場合、
後者の違約金を支払っての解約になりますね。
さて、今回FAXが流れてきた
「ローン解約につき再販売」
ってなんでしょう???
ローン解約につき再販!
「契約をしたら、タダでは解約できませんよ。」
と言うのが契約の基本です。
ただ、特約が付きます。
その最たるものが、ローン解約。
正式には「融資利用の特約による解除」
と言います。
契約したのはいいけど、
住宅ローンが否認された場合、
もしくは減額回答された場合
(3,000万円申し込んで
2,500万円しか借りれなかった場合等)、
に関しては、白紙解約ができますよ。
と言う特約になります。
このローン特約での解約って、
9割方仲介業者の勇み足が原因です。
不動産の売買は金額が大きいです。
お客様の意思とは関係なく、
住宅ローンの借り入れができない場合は
家は買えませんよね。(普通は。)
契約後に申請した住宅ローンが承認になればいいのですが、
契約後に申請したローンがすべて非承認になった場合、
契約は解約する事ができます。ただ、
● 売主さんは売却の機会の損失になります。
● 仲介業者は全くのタダ働きです。
● 買主さんは契約書に張った印紙代が無駄になります。
● なにより買主さんの精神的なショックは・・・・。
浅川はローンの内定が出ないうちに契約は
しないようにしていますが、
1度だけローン解約をしたことがあります。
割と厳しいローンだったのですが、
当日勤めていた会社の子会社のローン会社で
事前審査の内定まで出ていました。
安心して契約した後、本審査用紙を提出。
すると、
「本審査非承認」
と言う信じられない通告が。
これは15年の不動産営業のキャリアの中で
タダの一度だけの経験です。
通常、事前承認がでていたら、
本審査でNGになることはありませんので。
奥様が浅川の前で細い肩を震わせて
涙をこぼしていらしたのを、
今でも覚えています。
「買うって決めてるわけでもないのに。」
「ローンの話は後でいいでしょう。」
よくある話です。
でも、お住まい探しを本気でなさるなら、
早めにローンの内定だけは取っておいた方が
良いと思います。
・どの銀行で
・いくらの買い入れを
・何年の期間で
・何パーセントの金利で
と言う事を明確にしてから
お住まい探しをなさった方が
ずっと安心ですよね。
借り入れができるできない。
も当然ですが、
金利が0.1%変わると、支払総額は
百万円単位で変わるものです。
売主さんと必死で価格交渉しても、
金利が思ったより高かったら
何の意味もなくなっちゃいますので。
最後までお目通しいただき、誠にありがとうございました。
今後とも浅川と浅川不動産(株)を
よろしくお願いいたします。