カッコいいおじさん
皆さんお元気ですか??
秋雨って言うんでしょうか?すっきりしない日が続きますね。
さて、豊洲の市場の事が大問題になってます。
そもそも数百億円をかけての移転が本当に必要だったのか、というところから疑問だったのですが、(浅川のバイブル、『美味しんぼ』ではずいぶん昔からこの件を糾弾してました。)その移転先がベンゼンの工場跡との事。揮発性の高い物質ですので、普通の施工では毒物が周りに拡散されていきます。
よっぽど対策を練って施工しないといけないにもかかわらず、建築物の下が空洞のままになっているそうです。いったいどういう神経してるんでしょうね。
このプロジェクトを仕切ってるような人は、さぞかし給料も高いでしょうに。もう一回埋めなおすとかは現実的にできることではないとのことです。いったい誰が責任持つんでしょう。
というか、必要かどうかわからない工事をごり押しするような人を都知事に選んでしまった、当時の東京都民が一番悪いんでしょうか??
(認めたくないけど。)
先日物件の写真撮影した際に少しだけお話しした、基礎工事の職人さんです。
浅川 「ちょっと写真撮るんで、少しずれてもらっていいですか??」
親方 「俺写ってもかまわねぇよ。」
浅川 「マジっすか??」
浅川 「親方、この家買ってよ。」
親方 「もう3軒買ったからもういいや。」
浅川 「親方すごいね。」
親方 「もう72だけど、15からやってるから50年以上だよな。ずっ~っと真面目に、手ぇ抜かないでやってると何とかなるんだよな。」
浅川 「 ・・・。 」
親方 「オレ、字読めないから難しいこと解んねぇけど、生コンの事なら何でも聞いてよ。」
浅川 「親方、握手してください。」
不動産仲介業をやらせていただくと、完成物件ばかりを見て歩くわけでなく、建築中の現場もまわります。お客様を建築中の現場にお連れすることも珍しくありません。その際、施工の事でお客様から思いもよらぬ質問があることもしばしば。
そういう時、浅川は職人さんに直接質問したりします。その件に関してはどう考えても職人さんの方が詳しいので。大半の職人さんが、本当に誇らしげにご自身の仕事の説明をして下さいます。(もちろん、こちらもきちんと誠意をもってお伺いするんですよ。)どの職人さんもご自身の仕事に責任とプライドを持って仕事なさってるんですよね。
私は、それが日本人だと思いたい。
一人一人の日本人の責任感で安全で便利な日本の生活が成り立っているはずなんです。
現場の職人さんがどんなに真剣に仕事していても、指示を出す側から手抜きの指示が出てしまえばどうにもなりません。
豊洲の手抜き工事の責任者は誰が該当するのやらわかりませんが、その国賊にはこの親方の爪の垢を煎じて飲んでほしいと思います。
ちなみに親方の手のひらはコンクリートで荒れてガッサガサでした。
仕事をしている男の手でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
以下はそのおじさんが基礎を打っていた現場です。
よろしければご覧くださいませ。
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