ムツゴロウさんを偲んで
皆さんお元気ですか??
浅川は今日、太腿裏が猛烈な筋肉痛です。
さて、本日(4/6)のお昼頃、ラインニュースに
衝撃的なニュースが入ってきました。
「畑正憲さん 死去 享年87歳」
畑正憲さん。
愛称はムツゴロウ。
(以下、浅川全力の敬意をもって「ムツさん」と呼びます)
ムツさんは、趣味が徹夜。
というくらいの人だったそうで。
仕事でも勉強でも趣味でも、
エンジンがかかると
寝食を忘れて没頭したそうです。
正月のマージャンは100時間ぶっ遠し。
他の3人のメンツがすべてダウンした際、
「面子お代わり!!」
と叫んだのは、伝説になってるそうで。
と、さすがにその後は完全にぶっ倒れるとの事。
枕を抱えて布団に潜り込んでいる姿が
有明海のムツゴロウにそっくりだったと。
それまでたくさんのあだ名があったそうですが、
ムツゴロウが表に出たら、
新しいものはでなくなったそうです。
↑ こんな感じですかね(笑)。
以前もどこかに記載したかしゃべったかしたのですが、
浅川は猛烈なムツゴロウ信者です。
中学生から大学を出るまで、
長渕剛氏と共に、浅川の心の師匠でした。
文春文庫から出ている
「ムツゴロウシリーズ」のエッセイは
全て手元にありますし、
もう何度も何度も読み込んでいます。
ムツさんが敬愛していた「北杜夫」氏の
小説までせっせと読み込む始末。
浅川がなぜムツさんに傾倒していったのか。
きっかけは
フジテレビの
「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」シリーズ。
もともと動物好きだった浅川少年は
動物に囲まれてニコニコしている
頭ボサボサで歯のないおじさんに興味を持ちました。
当時は数カ月に一度、
2時間番組を放映していましたが、
その時間はテレビにかじりついていたと思います。
中学生の頃、本屋さんの文春文庫のコーナーに
畑正憲さんの本を見つけました。
タイトル全てに「ムツゴロウの・・」
と記載されています。
浅川
「ムツゴロウさんって本書いてるの??」
無礼極まりない感想をもちつつ、
多分最初に買ったのは、動物王国だったかと。
いや、面白かった。
北海道の事、動物の事、食べ物の事。
ネタも面白いのですが、
ムツさんは文章自体が面白いんです。
(内緒ですが、浅川のブログは
会話形式で話を進めることがあります。
完全にムツさんの真似です。)
ムツさんは東大理科2類という理系のコースに
トップクラスで合格。
大学院には無試験で進学し、
奨学金とマージャン、
パチンコで食ってたという猛者です。
彼自身は文系に進みたかったそうですが、
お父様が医者以外の進路を認めてくれなかったそうで。
(脱線しますが、お父さんも猛烈な漢なんです。
浅川はお父さんも尊敬しています。
お父さんの話は後日に。)
在学中は、ずっと顕微鏡をのぞき込んでの
実験を繰り返していたそうですが、
時間を作って文学賞に応募し続けていたそうです。
(そのあたりは放浪記に記載があります)
ムツさんヒストリーは
それこそいくらでも書けるのですが、
そこはWikipediaにお任せするとして。
浅川はムツさんのどこに惹かれているんでしょう。
1)本質をつかんだら、枝葉の事には目もくれず、
一心不乱に突き進むところ。
ほとんど全国トップクラスで
東大理科二類に進学なさっています。
青春期に受験勉強の事の記載があります。
最初に読んだのが受験生の頃だったので、
すごく憧れました。
そもそもの頭が違うので、
あまり参考にはなりませんでしたが。
(ムツさんは英語を日本語同様に使えたそうです。
きっかけは中二の頃に、
「エドガー・アラン・ポー」の「黒猫」
を丸暗記したことだそうで。
その時点で浅川挫折・・・。)
2)ボロを着ても心は錦。
それを思いっきり実践してた感じ。
テレビではこざっぱりした格好をしてましたが、
エッセイでは相当にぶっ飛んだ日常を書いてくれてました。
浅川、いまだに服装に無頓着なのは、
その頃のムツさんにあこがれている部分があります。
3)圧倒的な実力
「何かに対しての実力」
ではないんですよね。
ムツさんは、自身が興味を持ったことに関しては
とことん突き詰めて、すぐモノにする。
その分野のプロになっちまう。
ムツさんは、大学を出てから
横浜でサラリーマンをやってます。
ところが、退職していきなり
北海道の無人島に移っています。
そこで1年間ご家族と一緒に住んだのち、
ムツゴロウ王国を開国しました。
獣医学の勉強も、乗馬の事も
全くの独学のはず。
(ムツさんは動物の治療でお金は貰ってないから
問題ないそうです。)
でも、北海道の草競馬で、
ご自身の愛馬「ゴンべ号」を駆り
優勝もなさっています。
ムツゴロウ牧場で生まれる牛馬の取り上げも
ずっとご自身でなさっています。
そのすきをみて、信じがたい量の執筆作業。
そして徹夜マージャン。
そして釣り。
ここに記載していても、
信じられないエネルギー量です。
と、ここまで書いてきて、
いったい何を書きたいのか
わからなくなってきました。
ムツさんに対しての思い出が
どうしようもなくわいてきます。
(ほとんどは彼の書籍のものですが)
そう、ムツさんの訃報に接し、
追悼文のようなものを記載しようと思ったのですが、
とても浅川ごときが書けるものではありませんでした。
ただただ、心よりのご冥福をお祈り申し上げます。
ほんのちょっとですが、ムツさんの魂は
浅川の中でも残っています。
今度こそ本当にゆっくりお休みくださいませ。