雪と浅川
皆さんお元気ですか?
八王子では朝起きるとしっかり雪が積もってました。ちょっと前に初雪は降ったみたいですが、全く積もりませんでした。私の感覚としては、今日の雪が初雪です。
さて、私は社会人になって最初に勤めたのが、長野県 野沢温泉村の旅館でした。日本でも指折りの豪雪地帯なんです。丸2年お世話になったのですが、最初の年のクリスマスだか大晦日だったかに、一晩に199㎝の積雪がありました。それから1週間連続で100㎝の積雪が・・。
浅川はまだ24歳で元気いっぱいの若者でしたが、あの1週間は本当に精根尽き果てました・・。(スキーの年間リフト券を持ってましたが、その間はまったくスキーに行く気力が湧きませんでした。)
野沢では現地の人に交じって除雪作業もこなしてましたし、雪道も問題なく、普通に運転していました。雪の扱いには慣れているつもりです。
正確に言えば慣れているつもりでした。
東京(八王子)に出てきてから、たかが10センチや20センチの積雪でオタオタする周囲の人を見て、不思議な気持ちになり、そしてかなりの優越感に浸っていたことを私はここで告白いたします。
「これっぽっちの雪で何騒いでんの??」
「俺なんか毎日1mの除雪してたぜ??」
しかし、私は大いなる勘違いをしていました。
雪国は、除雪に対しての町のインフラが整っているんです。そして、野沢温泉村は特にそのインフラが進んでいました。
・温泉の排水を、パイプをつかって道路の下に張り巡らせていました。まるで道路を床暖房しているようなものです。少々の雪なら道路にほっとけば自然に融けていきます。同じ感覚でこちらで雪を道路に投げておくと、次の朝はカチカチに凍ってしまいます。
・さらに道路の側溝にはやはり温泉の排水が流れているので、雪を押し込んでもすぐに融けてどんどん流れていきます。八王子で側溝に雪を押し込むとたちまち詰まってしまいます。
・当たり前ですが、どの家にも本格的な除雪の道具が普通に置いてあります。プラスチックのチャッチイ奴ではなく、金属製のしっかりした奴です。雪国の人は、金属製のスコップの表面にロウを塗って、スコップ上の雪がスムーズに離れるように細工していたようです。
・除雪車は日常的に来てくれました。
・野沢の雪はサラサラで、そんなに重くありません。こちらの雪はカサは少なくても水気たっぷりでとにかく重い。見た感じほんのちょっとを除雪しただけでもとにかくしんどいです。
・雪国の運転には自信がありました。だって毎日運転してましたし。
こちらでも、12月になるとスタッドレスに履き替えるので、運転だけは当たり前にできるつもりでいました。しかしここでも大いなる勘違い。向こうの車は4輪駆動車にスタッドレスが当たり前。八王子で私が乗っている車はFFで、後輪は駆動しません。スタッドレスタイヤを装着していても、滑るときは滑るんです。
等々、野沢とこちらでの雪のとらえ方の違いを書いてみましたが、こちらではちょっとの雪でも生活に大きく影響が出るのはどうしようもないですね。自分でできる対策は、道路が渋滞する前に目的地に到着することくらいでしょうか?今日は6時30分には事務所に到着していました。
明日の路面の凍結も怖いですが、明後日以降の筋肉痛にも今から怯えています・・。