引っ越しシーズンですね。
皆さんお元気ですか?
暖かくなったり寒くなったり、体調管理が大変な時期ですがくれぐれもご自愛くださいませ。
さて、時は3月という事で引っ越しシーズンですね。
皆さん引っ越しはどれくらいなさったことがありますか?
浅川は愛媛県で大学生をしていた頃、引越し屋さんで猛烈にアルバイトをしていました。当時の浅川は、体力に自信があったんです。
驚いたことに、当時アルバイトしていた引越し屋さんのコマーシャルが面白いという事で、フェイスブックに上がっていました。ご興味のある方は是非ご覧くださいませ。
引っ越し業界も相当に競争が激しいとは思いますが、私が愛媛を出てから20年近くも続いているんですね。しかもコマーシャルだけは全国区になってるし。頑張ってほしいものです。
その高田引越センターで浅川が実際に体験したとんでも引っ越し体験をひとつ。
・奥さんの家出未遂。
最初に向かったのは農家の旧家でした。通常のお引越しの場合、一家総出で大騒ぎしているものですが、出てきたのは陰のある美人といった感じの奥さん1人。4トン車と軽トラの2台編成で向かったものの、沢山ある荷物もほとんど積み込むことなく、かなり荷台にゆとりがある状態で引っ越し先に向かいました。
この時点で社員の運転手さんはもう薄々事情を感じていたみたいですが、人生経験の足りていない浅川は何の疑問を持つことなく、トラックへの積み込み作業が楽だったことで上機嫌でした。
到着したのはもう場末といった感じのアパート。元の旧家とは大いにギャップがあります。奥さんはトラックの助手席から降りてきて、そのまま皆で荷物の搬入に入りました。荷物自体大した量でなかったので、すぐに積み下ろしも終わりそうだったのですが、そこに猛スピードで高級車がやってきました。アパートに横付けして降りてきた、ちょっとカッコいいおじさんは奥さんを探し出して猛烈な口論を始めました。荷物の積み下ろしを続けようとする私は社員さんに静止され、しばらくその様子を見守っていました。
と、口論はいつの間にか終わり、奥さんは号泣しながらカッコいいおじさんにしがみつきました。そして奥さんは泣きじゃくりながら、引っ越しチームのリーダーにこの荷物を元の家に戻してほしいという、聞いたこともないリクエストをしたのです。
リーダーは絶対に元ヤンキーのいかつい感じのおじさんだったのですが、実に優しい声で「解りました。」と答えました。リーダーはカッコいいおじさんが来た時点でこうなることを予想していたんですね。だから私が積み下ろしをするのを静止したんでしょう。
半分下ろした荷物をまたトラックに積みなおして、元の旧家に戻りました。積み下ろしはすぐに終わり。奥さんとカッコいいおじさんはずっと私達に頭をさげてました。普通に考えると料金は最初の1.5倍貰わないといけないはずですが、どうも帰りの分はサービスしたようです。(よく覚えていませんが。)
帰りの軽トラの中で、運転手さんが伊予弁で事情を説明してくれました。
「あの奥さんは農家に嫁に来て、嫁姑問題で本当に病んでいた。」
「今日たまたま姑さんが外出しているので、家出の大チャンス。」
「なんでご主人が移動先のアパートに来れたかは謎。」
概ねそんな感じでした。
恐らく100件以上のお引越しのアルバイトをさせていただきましたが、荷物を戻しに行ったのは最初で最後でした。
引っ越しの段取りの良しあしで、本当にそのご家族の要領の良さが分かります。
浅川が考える引っ越しのコツ。(もうありふれた意見かもしれませんが。)
・本等の重いものは小さい段ボールに詰めること。腰を壊します。
・運び込むべき部屋に番号を振って、段ボールにも番号を振っておく。運び手がどの荷物をどの部屋に持って行けばいいかわかるようにする。
・休憩時に冷たいお茶くらいは出してあげる。作業員のモチベーションが明らかに上がります。
そしてこれが一番のコツです。これに勝るコツはありません。
・3年触っていないものは容赦なく捨てる。
結局、荷物の多い方っていくら収納があっても足りないんです。恐らくそんな人が収納たっぷりの家を買うと、更に物があふれてくるはずです。
普通の建売物件でも、建物は1坪40万円くらいはしています。当然土地代もかかります。1坪のWICっていうと皆さん喜ばれますが、その収納1坪がいくらにあたっているかはちょっと考えてもいいかもしれませんね。
なんて偉そうなことを書きながら、私は10年触っていない小屋裏収納の惨状を思い返しています。必要な物が出てくる気配がない。ちょっと断捨離を試みてみましょう。(引っ越しはしませんけど。)